後の祭りfestival会場はこちらです。

小説やアニメの感想やらを上げてきます。

ハチナイ 『平凡な日々を飛び出して』

 

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このシナリオのテーマは『諦めずに前を向くことで道は開ける』こと。

 

思いっきしプレイ済みの方用の感想文なので、未プレイの方は今すぐダウンロードしてね(ダイマ

八月のシンデレラナイン

https://game8.jp/hachinai

 

 

 

「繋がる心、渾身の一打」の続き。(気が向いたら書くかも)

このシナリオでは以前よりも成長した新田と花山が遂に念願の勝利を手にする。

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登場人物はこの4名

前シナリオでは遠くから新田と花山がグラウンドを走っている姿を見ていただけの柊と椎名が、今回はしっかり練習を支えてる姿が実にエモい。

ストーリーは、勢いよく練習に励む新田と花山だが、次の練習試合のスタメンは無理だと伝えられてからの行動が別れる。

 

諦めない新田と迷いが出る花山

次の練習試合に出場し「勝利」したい。

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だがガムシャラな練習だけでは…

新田は前回の敗北のリベンジを果たす為にできることを行動に移す。

偶然も重なるが、考えを変えた新田は別の練習試合(ダブルブッキング作戦)をねじ込み、出場枠を別に作る行動にすら打って出る。

枠(スタメン枠)が無ければ、作る。

 

やるだけやってみてから悔しいと言いたい。

 

その一心だった。

 

しかし花山は…

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花山は話が展開するほど弱気になっていく

彼女にとって、乗り越えるべき壁が大きすぎた。
まず、試合に勝利する為の壁は2つ。

①スタメン入りするためのチーム内での選抜の勝利

②試合の勝利

 

①に関しては、前回は偶然出場できたが、それはまぐれで現実味がない。

新田の勢いも相まって、言葉上ではなんとでも言えていたが、バリバリの経験者を押しのけて次の試合のスタメン入りは間に合わない。

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いつかは、乗り越えれるかもしれないが…

この現実味のなさが逆にストーリー前半の気楽さに出ているのかもしれない。

しかし新田がダブルブッキング作戦でスタメンの現実身を帯びてくると、次の壁の恐怖が見えてきてしまう。

②試合の勝利だ。そもそも勝てるのか?努力のその先にあるものは?

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恐怖のウェイトが大きくなり、心にブレーキがかかっていた

 

それを引っ張るのが新田だ。

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前シナリオでは花山に勝利したいという強い気持ちを魅せられ、目を覚ました。

新田はもう繰り返したくない。

諦めて「そんなもん」な空っぽの野球部にしたくない。

こちらの方がある意味恐怖かもしれない。

 

喧嘩もしたが、2人で試合に出て、勝ちたい。この気持ちは同じだった。だが花山は負ける可能性の恐怖に足が竦んでいた。それを新田が背中を押す。

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花山もそれに答える

ここで花山は前向きに頑張ろうと決心する。

正直、ここで終わってもいいぐらい。

後はエピローグみたいなモノだと思う。

 

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前シナリオでは全力で一塁まで走らなかった。そのシーンの対比かもしれない。てかこれSSRでよくね?

結果、ファインプレーの末、大勝利。 (すごい雑

 

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そして大団円を迎える。

 

驚いたのは新田の行動力。

まぁ、新設の女子野球部がホイホイ出てくるのがご都合主義っぽいが、そんなことはどうでもよくて、諦めず行動すること。

それがあなたの望む結果に繋がるのだと。

『人生はそんなもんじゃないですか?』

と、いう製作者のメッセージなんだろうと思ってる。個人的にそう受け取った。

ヒットはバットを振らないと当たらない。

 

でも、正直勝敗はどっちでもよかったと。

要は充実感の話で、成功しても失敗しても、行動しなかったとしても、なんとなくで決めてませんか?

望むならとことん行動する。望まないのなら後悔しないようにやらないと決める。

なんとなくで生活してたのが、以前の新田なのだと。

 

盛り上がり的には勝った方がやはり面白いから勝つんだろうけど、大切なのは結果だけではない。

なんでもいいけど、必死に何かを目指してますか?

今のリアルの生活が「そんなもん」って諦めてませんか?

とことん望んで挑戦して敗北(失敗)しても、やるだけやったんだからいいじゃないか?その方が清々しくありませんか?

 

そう聞こえてならない。

 

だから私は「そんなもん」な毎日を生きたくないと、その返答をここに書いてみる。